すいかめ

ドゥ・ザ・ライト・シングのすいかめのレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
3.2
黒人差別批判の映画かと思いきや、差別への不満を暴力で爆発させようとする黒人へ警鐘を鳴らすような映画だった。

この映画の中の出来事だけ見れば、黒人の行いは自分勝手で迷惑、自業自得のように見える。対して白人側は決して悪いと言い切れることはしてない。しかしきっとこの前段に、白人優位の社会への黒人の不満が日々積み重なっているのだろう。
クライマックスの展開が、今世界中で声が上がっているBLMの内容に通じるものがあり驚く。30年前の映画なのに似た事が起きるということは、当時から何も問題は進展していないということなんだろう。今見たことでメッセージがより強くなっている気がする。

映画としてはクライマックスまでが非常にダラダラしているので面白いかは微妙。群像劇の構成だが、人と人がうまく絡み合っておらず、話の展開にリズムがない。
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