竜平

インデペンデンス・デイの竜平のレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
4.1
ある日突然地球の上空に超大型飛行物体が襲来、そして始まる人類vs宇宙人の壮絶なバトル、という話。

「破壊王」の異名を持つローランド・エメリッヒの所業というのはここから始まった。個人的にはSFディザスターの代名詞的な作品だと思ってるんだけどどうだろう。劇中のセリフにも出てくるけど、『未知との遭遇』や『E.T.』のような友好的な宇宙人を想像してた人類が痛い目に遭ってしまう序盤。時代的には「宇宙人って恐い存在かもしれないよ」ってのを改めて提示した映画なのかもしれない。放たれる光線でビルが豪快に吹っ飛ぶあの有名シーンなんかはやっぱりインパクト大だし、アメリカを軸に描かれる中で地球規模の危機っぽさがしっかり感じられるスケールのでかさも素晴らしいなと。いやしかし、あんなでかいUFOがいきなり来たらもっとうろたえるだろうに、みんなわりと最初はボケーっとしてる。いや、意外とパニックにならないもんなのか否か。いろいろどうでもよくなっちゃってる一般市民の溢れ出る終末感には笑う。

方々で描かれる登場人物たちが徐々に交わっていくという、このディザスター映画のお馴染みパターンというのが今作では非常に上手く作用してると思う。若きウィル・スミスとジェフ・ゴールドブラムの存在感も良き。いろいろフラストレーションを溜め込んでの、人類が力を合わせて立ち向かう終盤はいつ見てもかっこいいしワクワクする。で、まさかのあいつが英雄すぎる、ってのは見てのお楽しみね。名作。
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