アヤネ

ユナイテッド ミュンヘンの悲劇のアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2023年104本目。
約90分と短い割には悲劇と再生を丁寧に静かに描いていて、なかなかの良作だと思う。評価が低めなのはサッカーファンの方々が多く見ているせいかな?マンチェスターユナイテッドがサッカーチームだということしか知らなく、ミュンヘンの悲劇もこの映画で初めて知った身としては、特に物足りないってことも無く良かった。ただ11人の顔と名前が判別できなくて誰が亡くなって誰が生き残ったのかがイマイチよくわかんないままは見てた。
ボビーの繊細な心の動きが良かったな。子どもたちとサッカーすることで前向きな気持ちを取り戻すとことか好き。あとハリーは登場から最後までずっとストイックにかっこよかった。
デヴィッド・テナント目当てで見たのだけど、いやぁかっこよかったー!珍しく喫煙シーンも見れて嬉しかったし、渋く熱くタフで、チームのためにと歩みを止めない姿がほんと良かった。だからこそ、階段で咽び泣くシーンは心にきたな。ジミーほんと事故後の処理とか各方面の対応とか歯ぁ食いしばってやってたんだろうなってのが伝わってきて…。再生に向けての会議シーンも、意地と執念感じられて好き。あとラストの、決勝に向かうチームメンバーに亡くなった選手たちが重なるのは切なくもグッときちゃった。
そういや、あまりにも知識がないもんで見終わったあとにマンチェスターユナイテッドのWikipediaとか見たのだけど、日本版だとチームやミュンヘンの悲劇の記事にもジミー・マーフィーの名前ってないのよね。だからなかなか映画でもなければ知る機会のなかった方だけど、こういう裏で頑張ってる人たちがいるから表舞台に光が当たるんだろうなぁなんて、直接関係ないこともぼんやり思ったり。まぁ現地ではちょうど去年だか今年だかにジミーの銅像が立つらしく、なんとなく良かったねぇなんて気持ちにもなったわ。
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