アヤネ

クリムゾン・ピークのアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2024年71本目。
ダークファンタジーかと思えばゴシックホラーで最終的にパニックアクションだったという、良く言えば一粒で色々美味しいような、悪く言えば集中できないような、そんな感じだったな。ラストの殴り合いはイーディスもルシールも逞しすぎてなんか面白くなってしまった。エレベーターの攻防もね、ふたりの気迫すごすぎて「つよ笑」ってなっちゃった。
特にルシールめちゃくちゃ怪力だよね。人間の頭で洗面台叩き壊すのなかなかできないよ。壊れた洗面台から血が混じった赤い水が溢れるシーンはなかなかインパクトあったな。
インパクトあると言えば、ルシールがトーマスの顔刺したのは「かっ、顔ー!?」ってびっくりした。アランの脇刺したのも珍しいとこ刺すなって思ったけど、そういう意味で、あんまり他の映画で見た事ないような絵面がちょくちょく出てくるのは興味深かったな。あとエンドロールの音楽がとても素敵で、もの寂しさと美しさが映画の雰囲気とマッチしてたのもとてもよかった。初ギレルモ・デル・トロだったのだけど他の作品も画作りとか音楽は似たような傾向なのかしら。「パンズ・ラビリンス」がずっと気になりつつ、まだ見てないんだ。
イーディスは腕力もだけど心が強すぎるね。新婚であの家連れてこられてそのまま暮らせる適応力すごい。あれだけ蛾が飛び交う中無反応なのもすごい。虫が苦手じゃないにしたってなんかこうもうちょっとなんか…なにか思わないのか。愛の力ですか。すごいね愛の力って。
まぁつまり結局のところトーマスが美しすぎるのが最大の罪ってことなんだよね。トーマスへの愛の力でルシールは洗面台かち割るしイーディスは骨折した足で走り回るもんね。罪な男だなほんと。
でも肝心のトム・ヒドルストンから弟属性と薄幸さと人間じゃない感が溢れ出てるのでそんなにその設定に違和感ないのがすごいよなー。なんて説得力のある顔面なんだ。彼の作品を見れば見るほど「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」がどんだけハマり役だったのかわかるわ。
あとホリーが「トーチウッド」シリーズのオーエンで、まさかここで出会えると思ってなかったから嬉しかったー。そしてチャーリー・ハナムはなかなか顔が覚えられないな。
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