"グエムル"、"パラサイト"、
"殺人の追憶"に続いて、個人的に
四本目となるポン・ジュノ監督の
映画を初鑑賞。
殺人の容疑をかけられた息子の為に、
無実を証明しようと奔走する
母親を描いた作品だが、
母親を演じたキム・ヘジャの
熱演もあって、愛情と狂気が紙一重
である事を強く感じられる映画だった。
単純に息子を助けようとする母親
の映画を予想すると、
終盤の展開には驚きと胸糞さを
感じさせると思う。
サスペンスとして
幾つかの解釈ができる内容であり、
そこが後の"パラサイト"にも繋がる
部分ではあると感じられた。
決して万人受けする映画ではないが、
是非とも鑑賞後に事件の真相を
どう解釈したのか語り合うのも
楽しいだろう。
又、暗闇の中で人物の撮り方が
表情を含めて上手いと思った。
結末を知った後に
本作のオープニングを観ると
何とも言えない気持ちになるが、
時を置いてまた鑑賞しようと思う。