てるる

スターシップ・トゥルーパーズのてるるのレビュー・感想・評価

4.5
ハインラインの「宇宙の戦士」が原作。
1億ドルという製作費で半分くらいしか回収出来なかったくらい大コケ。
ポール・ヴァーホーヴェンがハリウッドで干される原因の一つとなった作品。

でも当時劇場で観た時はそんなこと露知らず、めちゃくちゃ面白くてそれ以降何度も観てる傑作SF昆虫戦争アクション!

ジョニー・リコの学生時代から訓練兵の時期に半分くらいの尺を使ってて長いんだけど、オープニングの戦闘シーンのおかけで観てられる。

要所要所でナチスのプロパガンダなど軍国主義を皮肉った映像が差し込まれるのも好き。

そもそもジョニーの人物像もザ・アメリカンなマッチョ系男子なのもヴァーホーヴェンの皮肉が入ってそう。

死刑が公共で生放送されてたり、男女共同のシャワー室シーンなども当時としては斬新だったなぁ。

バグどものCGもこの時代にしてはクオリティ高いし、バグを近くで映すシーンではちゃんとアニマトロニクスを使用してるのもポイント高い。

プラズマ撃つバグとか、脳みそチューチューバグとかも面白すぎる。
しかも吸われてげっそりするのとか、放送禁止のシーンとかヴァーホーヴェンの悪趣味全開で最高すぎる。

相手はバグだけど戦争映画なので、登場キャラ死にまくるし、それこそ「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦くらい人体が切断されるし四散する。

これでキャスパー・ヴァン・ディーン好きになったし、マイケル・アイアンサイドは渋いし、ゲイリー・ビジーの息子出てるしキャストも良き。

今回また観直してディーン・ノリス出てるの発見した。

大コケしたかもしれないけど、僕を含め一部の人々にぶっ刺さりまくった本作。
この映画が後世に与えた影響は計り知れない偉大な作品だと思ってます。
てるる

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