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ピーター・グリーナウェイの枕草子のyesのレビュー・感想・評価

2.0
日本語、中国語、英語、フランス語(他にもあるのかもしれないがこれしか区別できなかった)が入り混じっているし、枕草子の原文のように背景にされている文章は続け字を模倣しています感が満載で時々日本語がおかしい(「清少納言を読んでくれてありがとう」という文を見た)。また、枕草子が書かれた時代、開国後〜戦争あたり、バブル頃の装いのシーンが入り乱れており、日本人としてはどのような時間軸なのか理解できなかった。しかし外国の人だと「日本はこれらが今でも混在している」と勘違いできるはずなので違和感はないのかもしれない。なのでここで私は「この映画は日本人をターゲットとしたのではなく日本人以外向けなのだな」と思った。
しかし、内容はある程度枕草子や清少納言に関する知識が必要であり、映像に日本語の文が主要要素として多く登場し、日本語が読めたほうがよさそうである。となるとこの映画は日本人をターゲットとしているのか…?
結局最後までターゲット層がよく分からなかった。日本語や日本の歴史が分かっても日本語や日本の歴史が分からなくても不満の残る映画だろうと思う。
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