このレビューはネタバレを含みます
スティーブン・ハンターの小説「極大射程」を元に、手を加えて現代的なアクション映画として完成しています。
どことなく、ボーンシリーズみたいな感じ。
主人公が超人的なスナイパーなんだけど、陰謀に巻き込まれて追われる身になってしまいます。
そんな主人公のボブ・リー・スワガーを演じるのはマーク・ウォルバーグ。
ちょい地味めなんで、色々出ているけど日本では影が薄いですね。
「ブギーナイツ」のデカチンポルノ男優やってましたね。
FBIに入ったばかりで、スワガーに一瞬でのされてしまった捜査官のニックが、ちょっとだけスワガーに訓練されただけで、素人とは思えないほどの戦闘力を発揮しちゃったりするのはご愛嬌。
途中、ちょっと中だるみしちゃうんだけど、眠い目をこすりながら頑張ってみていたら、たった二人で(実質はスワガーのみ)押し寄せる特殊部隊を全滅させちゃったりしてビックリ。
あくまでシリアスな映画なんだけど、観客をスカっとさせるためには爆発もバンバンおこったりして派手志向です。
全体的に、戦闘シーンは中々良いものをもっています。
様々な狙撃銃が出てくるし、その扱い方なんかも本格志向で、銃マニアにもオススメです。
法で裁こうにも逃れてしまう悪なら、実力行使で地獄行きにしてしまおうっていうラストも、強引ながら溜飲が下がる思いでした。
だって本当に、こにくたらしい悪党なんだもの。
画質がすこぶるよく、ブルーレイで観て良かったなと思えるレベルに達しております。
人物の肌の質感や、ヘリや銃器の硬質感が良いし、情報量の多くなる風景も破綻してません。
特に、雪山の場面は、白い雪面と青い空のコントラストが非常に美しく映えています。
音質も、銃撃音をはじめ、パンチがあって悪くないです。サラウンドも割と効いています。