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グレンとグレンダのanonのネタバレレビュー・内容・結末

グレンとグレンダ(1953年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

エド・ウッドが監督・主演の半自伝的な映画。主に服装倒錯者の悩みや葛藤と性転換手術の話が少し。

wikiによると「映画史上最低の50作」の50位らしい。
なんとなく1953年よりも古い感じがするし、途中に意味不明なシーンがわりと長い時間あるとか、映像作品としてはかなり微妙な感じもするけれど、内容的には結構真面目で全然悪いとは思わなかったし、エド・ウッドへの興味と1953年頃に服装倒錯などがどういう風に思われていたのかという点では(予想通りではあるけれど)普通に面白かったような。最初からハードル低めなのは少しあるかもしれないけれど。

悩んでいる描写がグダグダ長いけれど、実際何かに悩んでいるときってあんな感じになるので結構共感だし、似たような説明が何度か繰り返されているのもわかってほしいという気持ちからなんだろうなぁ…とか。
ものすごく都合よく解決するので、当時同じように悩んでいた人は、もしかしたら余計悩むか腹立たしく思ったかもしれないとも思うけど、「だが世界中のまだ何百といる不幸なグレンは?」「そうだ。他の者はどうなる?不幸なグレン達。世界中にいるのだ。」という感じで締めていたのが、解決にはなっていないけれど「映画の中の話だけ終われば良し」ではない感じで良かった。

2021-042
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