なかなか新規に観れない今日この頃、
かつて何回か観た、懐かしの名画の再アプローチをしてみる。
私たちの年代を「日曜洋画世代」と勝手に命名してみた😙
月曜、水曜、金曜、土曜、日曜とゴールデンで洋画をテレビ放映。
それぞれの枠に名物解説者がいて、吹替、CM、時にはバシッとカットもあったけど、
基本、家族と一緒に映画を知り、楽しめた良き世代。
ラジオでは淀川さんの名調子が聴け、洋画が本当に身近にあった時代。
そんな時に初めて観た名作シリーズ!
今回その中から数本をセレクト。
まずはその世代誰もが知ってる、観てる、聴いてるあの曲、あのラスト!
でも、これって、みんなが思ってるのよりちょっと厄介な作品かもしれない。
結構難解かもしれない。
ひょっとして、今初めて観る人は、「キョトン」かもしれない。
ラストで雑踏に消えるミッシェル、
「ママ〜」と初めて母の名前を呼ぶ。
そこにあの物哀しく美しい名曲が流れる。
そこは計算され尽くした素晴らしいラスト、ラストらしいラストの代表作だけど、
そこまでの話というか、大部分は、子供の遊び、しかも行き過ぎた遊び。
その「禁じられた遊び」とは、何ぞや。
幼い2人は、戦争や大人社会の喧騒から離れて、禁じられた遊びに没頭していく。
戦争なのに、いや戦争がららこそ、大人は子供の遊びなんかに構っている余裕かなかったのだ。
この遊び、命を使った、神様を使った遊び、
もちろん、良い?遊びではない、
でも、それを指摘することが大人たちに出来るのだろうか、
命をもてあそび、神をももてあそんで来た大人たちに、
この幼き子らの、ささやかな「禁じられた遊び」を責めることはできるのだろうか。
なんたる皮肉、なんたる冷たい目。
物語は、時代からも社会からも隔離されたファンタジーの世界から、前触れなく一気に現実社会に突き落とされる。
気が付けば、そこは現実の崖っぷちのような、いや、崖の底のような戦争ど真ん中。
あの子は一体どうなるのか、超現実を一気に突きつけて、物語は終わる。
いやあ、これはなかなかレベルの高い作品だったんですね、
テーマをあえて直接的に言わない、隠す大人の名画。
これを分かったような顔して大人たちに混じって毎週見ていた、しかも、淀川さんたち重鎮の解説付きで!
ある意味しあわせな時代だったのかもしれないの〜
おじんの回想録①