冬のしじま

2001年宇宙の旅の冬のしじまのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.0
恥ずかしながらいい歳で初めて視聴。「深い映画だよね〜」とうそぶきたかったが、「わからない…」ってなっちゃった。キリスト教が強い力を持つ亜欧米ではGod VS Scienceなんていうらしいが、モノリスが猿を人に、人を別の何かに、という構図はどこにもキリストの介在する余地がなく、結構冒涜的なのではなかろうか。HALは人という種の不完全さ、創造主にはなれないという器の小ささを表しているのかもしれない。そして進化それ自体価値がわかるのはきっと何千年かたったあとなのだろうか。
ところで全編クラシックやシンセイサイザーを用いた音楽が覆っている。セリフは少なめで、HALと対決するシーンでもお互い緊迫しているが冷静だ。淡々と描いている。きれいな映像も相まってやはり新しい神話という感じがした。
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