冬のしじま

COP CAR コップ・カーの冬のしじまのレビュー・感想・評価

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)
3.8
なんとなく見始めて子供が重要な役回りで出てくるところで気持ちが萎えてしまった。子供は無敵だからだ。特に大作では。簡単に言うと死なない。
私は別に子供が映画の中でひどい目にあってほしいわけではない。ただバランスが悪くなってしまうからだ。
むむ、と思いつつ見てみるといやこれが面白かった。子供を子供と見下して利用する大人たち、なだめすかし、嘘を付き、最後には暴力で押さえつけようとする。これはまるで現代社会の縮図だ。子供たちは大人が考える無邪気な子供じゃない。下品なことにも銃にも興味がある、(実際の世界にいる)子供たちだ。つまり監督は子供を愚かな生き物として見下さずに、ちゃんと人間扱いしている。
私の勝手な思い込みをうギル切迫感のあるラストも良かった。
なによりアメリカの片田舎の風景が美しかった。
なるほどたしかに地味だけど私は好きだ。
冬のしじま

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