天竺への旅の途中で、三蔵一行が寄ったのは“虎の民の国”。
ここは金角大王と銀角大王という兄弟妖怪が王と王妃を亀に変え、国を乗っ取っていた。
難を逃れた王女の玲美は、三蔵たちにその妖怪の退治を依頼する。
香取慎吾が孫悟空役で主演しているＴＶドラマの映画版。
大ヒット連続ドラマを映画化したものだが、質感は正直、テレビのスペシャル版といった感じはぬぐえない。
ストーリー構成が単純で分かり易く、家族向けの映画だと思います。
前半から中盤にかけてはちょっと間延びした感もありますが、三蔵一行の活躍ぶりは相変わらずで、見ていて楽しめます。
そして、中国での撮影とあって砂漠などリアルな風景が凄い。
それに加えたCGなど、悟空と銀角の空中戦は壮絶です。
やはり岸谷さんの悪役ぶりは流石。
あと、沙悟浄役内村のアクションがかっこいいです。
仲間とか、人を信じるとか、人にとって大事な何かをもっている、そんな気持ちを認識させてくれる作品です。
ただまぁ、西遊記は西遊記だから、話はこれ以上膨らまないのかな。
