マヒロ

キッズ・オールライトのマヒロのレビュー・感想・評価

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)
3.0
レズビアンの夫婦と精子提供によって生まれた二人の子供たちが、その精子提供者に出会うことで一悶着・・・なお話。

こういうこと言うと偏見っぽいかもだけど、「レズビアンの夫婦」という設定に対して特にフォローがないのが新しいなぁと感じた。どこもそうってわけではないとは思うが、この映画を観る限りなんとなーく2人の中で男性役・女性役ってのが決まってるもんなのかな。

映画としては、女性の両親の間に遺伝子上の父(男性)が現れて、家族の中に入り込もうとするけど、最終的に男性がいなくても大丈夫だよ、という話だと思うんだけど、男で家庭を持っていない立場の僕からしてみると、ちょっとモヤモヤが残る映画だった。精子提供者の男(マーク・ラファロ)は確かに若い女の子侍らせてオーガニック野菜のお店とかやってるいけ好かない男ではあるものの(※個人の見解)、子供たちやアネット・ベニングとは良い関係を保てそうだったし、ジュリアン・ムーアのことはちゃんと愛しているように見えたし、一人だけ一方的に切り捨てられていくってのはちょっとかわいそうにも思えた。まぁ、それだけ家族の仲を引っ掻き回すというのは罪深いことではあるんだろうけど、そもそも出会いのきっかけを作ったのは息子だし、ジュリアン・ムーアもノリノリでベッドインしたりしてたし、その二人にたいしたお咎めがないのが何とも…と。
ここら辺、やっぱり立場が変わったら映画に対する目線も変わるもんなのかもなぁ。僕もまだまだ青い…のか?
(2014.193)
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