「ザ・キラー」の配信開始に合わせ、未見のデヴィッド・フィンチャー監督作品を視聴。
フィンチャー監督作品に詳しい方によると、” 今の作風につながる転機となっている映画 ” とのこと。
確かに監督初期の「セブン」や「ゲーム」、「ファイト・クラブ」の頃のエンタメ性は今はなく、「ソーシャル・ネットワーク」や「ドラゴン・タトゥーの女」など、美しい映像ながらも淡々と進行する映画になってきていると感じていました。
最新作の「ザ・キラー」もそんな映画でとても良かったのですが、本作は少々退屈感を感じてしましました。
本作は1960年代後半にアメリカで実際に起きたゾディアック事件を正確にトレースしていくストーリーで、見ている自分も一緒に、このパズルのように謎めいた事件解決を目指していくっていう映画。
なので、ゾディアック事件のことを知っていた自分にとっては、少々退屈に感じてしまいました。
相変わらず映像は美しく、ロバート・ダウニー・jrやジェイク・ギレンホールなど名優の共演も魅力的な作品。特に風刺漫画家でありながら人生を掛けてゾディアックを追うギレンホールの演技は狂気を帯びており、猟奇的な連続殺人犯とどこか似た雰囲気になっていました。
ゾディアック事件のことを知らなければもっと面白かっただろうな、と残念に感じる映画でした。
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2023年 Mark!した映画：316本
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