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ドリヴンのtakのレビュー・感想・評価

ドリヴン(2001年製作の映画)
2.5
シルベスター・スタローン製作・脚本によるモーターカースポーツの世界。スタローンは若手レーサーを力づける元花形レーサーの役。今後は、こんな役柄が増えるんだろうな。しかしその分だけ、無鉄砲な若手レーサー、キップ・パルデューが前面に出されていてスタローンの陰が薄い。

カーレース映画というと派手な印象だけど、この「ドリブン」は実はまったくスカッとしないストーリーなのだ。未練たらたらのティル・シュワイガー、「俺を無視したろ!」とすぐにすねるロバート・ショーン・レナード、キップ・パルデューもキレて市街地を暴走したり。かなり大人げない連中ばかり。

何よりも不満が残ったのは音楽の使い方。「デイズ・オブ・サンダー」のせいなのか、レース映画ってロックミュージックが付き物。しかし、「ドリブン」は音楽を流しすぎ。音楽が流れていないシーンが一体何分ありました?。レニー・ハーリンは役者に喋らせる気がないの?とさえ思えた。スタローンけっこういい台詞を言っているのだが、BGMがやかましくって人間ドラマがどうも盛り上がりに欠ける。しかしレースシーンは最大の見どころだ。”走る喜びでゴールを目指せ!”っていい指導じゃないか。

僕の最大の目的は、ティム・バートン版「猿の惑星」の美女エステラ・ウォーレン!。撮影中はハーリン監督に”それが演技か!”とさんざん厳しい指導されたらしいから、映画冒頭の涙は本物だったのかも。なんだかよくわからない役柄だけど、出番も多い。さらに、筋に関係あるとは思えないスイミング場面が素晴らしい。エステラ・ウォーレンは元カナダのシンクロ選手。彼女を観ることが目的だったら、この映画は絶対におすすめです。
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