パブリックドメインになっているので今や簡単に見る事が出来るシリーズ。
戦前にディズニーと双璧を成したフライシャー兄弟。
スラップスティックで縦横無尽にキャラクターが動きまくるギャグは、本当にアニメーションの可能性を駆使してるなあと関心する。
今見直すと、手塚ヘの影響力ってディズニーよりあったんじゃないかと思う所もチラホラ。
ポパイをアラビアンナイトにアレンジした3部作映画の1本目。
ブルートがシーラーを着たシンドバッドで無人島で傍若無人に振る舞ってる。怪鳥や双頭の巨人やライオンや蛇らもボッコボコ。
航海中のポパイの船を襲いオリーブを攫ってくるが、ポパイに乗り込まれ逆に退治されちゃう、という話。
驚くのが、実写のミニチュアを使った背景。例えば洞窟に入った際のパンする場面は背景が立体的でディテールも凝ってる。
敢えて身もふたもない言い方をするが、CGみたい（笑）この時代にこの映像表現はスゲーなぁ。
フライシャー兄弟はロトスコープの元祖でもあるし、アニメーションに対しての考え方が柔軟だったのかもね。
