有酸素

吸血鬼の有酸素のレビュー・感想・評価

吸血鬼(1932年製作の映画)
3.7
奇妙なものを研究しているうちに夢と現実の区別が曖昧になってしまった主人公、アラングレーがある宿屋に泊まったことをきっかけに呪われた村の真相に近づいて行く。昼なのか夜なのか、実体なのか幽霊なのか有耶無耶にして恐怖を煽る。大きな鎌をもつ男、義足の男、娘を助けろと訴えてくる老人の生き霊、いつも怯えた表情のその娘、噛み付かれて呪われた女、悪魔に魂うって吸血鬼の手下となった医師、人影たちの舞踏会、毒のマークの薬瓶、モチーフのすべてが不穏で、血を吸うことで怖がらせたりしないところが古典的でクールなヴァンパイア映画!