せんきち

ガス人間第1号のせんきちのレビュー・感想・評価

ガス人間第1号(1960年製作の映画)
3.6

アマプラにて。東宝の変身人間シリーズの第三作。面白い!


マッドサイエンティストによってガス人間にされてしまった男 水野(土屋嘉男)は銀行強盗をしながらある女性に貢いでいた。その女性が藤千代(八千草薫!)。落ちぶれた日舞の名手だ。水野の目的は藤千代を世間に評価させるため大舞台で日舞を演じさせることだ。警察はガス人間必殺の罠を舞台に仕掛け藤千代に公演をさせようとする...



海外SFでもある変身人間ものを上手く和モノにしている。クライマックス、藤千代を評価させるための舞台がガス人間目当ての野次馬が集まってしまい誰も藤千代の演技を見ようともしない悲しさ。大金をはたいても藤千代の芸術を理解するのはガス人間水野だけなのだ。水野もこの舞台で殺されると分かった上で来てるのがなお悲しい。



男の妄執とそれに取り込まれた女性の愛というかなりアダルトな内容。序盤がややたるいがクライマックスが最高なので問題なし。八千草薫が超美人なので笑う。しかし、このテイストは怪奇大作戦の元ネタではないか。
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