らんらん

象を喰った連中のらんらんのレビュー・感想・評価

象を喰った連中(1947年製作の映画)
3.7
松竹、モノクロ映画、群像劇、ドタバタ喜劇
出演者(クレジット順)、原保美、日守新一、笠智衆、安部徹、神田隆
村田千栄子、空あけみ、朝霧鏡子、岡村文子など

【内容】
動物園で日本最後の生き残りの象シロウちゃんが病死した

研究員の和田(日守新一)と馬場(原保美)は好奇心から象の肉を喰おうとする
とりあえず同僚2人(神田隆、安部徹)に何の肉か言わずに食べさせてから安全を確かめてから自分達も食べる
さらには象の飼育係の山下(笠智衆)にも何も説明なくご馳走してしまう

ところが象が死んだ原因の病原菌は人間にも感染るものであり、まして肉を食ったとあれば30時間でぽっくり死んでしまうらしいことがわかった

象を喰ってしまった5人はあわてふためくが血清もなく手当の仕様がないので諦めはほかない
それぞれ家族に最後別れなんかを告げ覚悟を決める5人であったが、、、

ネタバレ
途中血清が見つかった!助かる!からの汽車が遅延で来ない、とか血清の数が足りないなどドキドキの展開を描きつつ
最後は
5人が食べた象の肉はこんがり焼いていたので病原菌は死滅し問題なかった、というオチでエンド

【感想】
「まさか象を喰うやつなんてあるまい」からの調理シーンと食事、最初からコメディしていて面白かった

結果的には早とちりして騒いでいただけっていうしょうもないオチだったけど
実際に病原菌まみれの肉を食っているわけで、30時間という時間制限の緊張感にドキドキしたし、登場人物たちのやりとりも面白くて最後まで楽しめる映画だった

・出演者メモ
たぶん主役は日守新一、ヒロインは空あけみ
印象に残ったのは
しおらしい奥さんしてる村田千栄子、二枚目な優男している安部徹
あとは安部徹の奥さん役の朝霧鏡子の奥さんっぷりもいじらしくて可愛かった

・気になったこと
上野駅の駅名の看板が「うへの」だったこと
昔はそんな表記してたんだって、なんか衝撃だった
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