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A.I.のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
3.3
スタンリー・キューブリックが長年温めていた企画をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したSF映画。
原題:A.I. Artificial Intelligence (2001)

地球温暖化が進み、ニューヨークなど多くの都市が水没し、人間の代わりに資源をあまり必要としないロボット(メカ)が活躍する近未来。
人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットとして造られたデイビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、不治の病に侵され冷凍冬眠された息子を持つ夫婦の元に試験的に送られる。
デイビッドは、その夫婦の妻モニカ(フランセス・オコナー)によって、彼女を母として愛するプログラムをオンされる。
ところが、実の息子が奇跡的に回復して、デイビッドに嫌がらせをするようになったことからトラブルが起こり、高度な知能を持つ熊型のペットロボット、テディ(声ジャック・エンジェル)と一緒に捨てられる。
デイビッドは、ピノキオのように人間になれたら母親に愛してもらえると信じ、テディや女性を悦ばすセックスロボット、ジゴロのジョー(ジュード・ロウ)とともに"ブルー・フェアリー"を探す旅をする…。

やがて、マンハッタンの海底に沈んだコニー・アイランドの廃墟に辿りつき…。

そして2000年が経過…。

・その他の登場人物~
・デイビッドの生みの親である教授(ウィリアム・ハート)
・ロボットをショーの見世物にし、破壊しようとする男(ブレンダン・グリースン)
・Dr.Knowノウ(声ロビン・ウィリアム)
・スペシャリスト(声ベン・キングスレー)、進化したロボット
・ブルー・フェアリー/青い髪の妖精(声メリル・ストリープ)

・"神は自分を愛するようにヒトを造ったのか?"
・"僕を人間の男の子にして"
・"1日だけ"そして"夢の生まれる場所(眠り)"

キューブリックの原案を尊重したためと思われるが、スピルバーグ監督の中では少し哲学的な香りがする異色作。
なお、2000年後を入れたのがよかったかとその内容の善し悪しについては観客の判断(嗜好)に委ねるしかない。
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