Kaako

バタフライ・エフェクトのKaakoのレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
4.5
言わずと知れたタイムリープものの傑作!

タイトルの「バタフライ・エフェクト」とはカオス理論の一つであるバタフライ効果、すなわちほんの些細な事が徐々にとんでもない大きな現象の引き金になるという考え。
ここではタイムリープすることによって回りの人たちの人生をも変えてしまうということとバタフライ効果を絡めている。

主人公が父親譲りの能力を使ってタイムリープするというところまでは「アバウト・タイム愛おしい時間について」と同じ。
アバウト・タイムがハートフルなラブコメディであるのに対して、こちらはタイムリープのリスクに重点を置いてサスペンスチックに描かれているので、アバウト・タイムよりは重めだけど、サスペンス好きの私としてはこちらの方が好み。


タイムリープ出来るということは便利なようでいてかなりのリスクも伴う。
全てが良い方向に行くとは限らないし、自分はもちろん回りの人たちをも不幸な結果になることもありうる。
エヴァンは最善の結果を求めて、何度もタイムリープを繰り返すが、その分人の何倍もの人生を経験することになり、その度に記憶が塗り替えられるのも脳には大変な負担になる。
タイムリープする度に白目をむいて鼻血ブーになるのはリアルで痛々しかった。
何度も繰り返せば精神が崩壊するでしょうね。
そう考えると、父親の行動は息子を守る為だったのか? それとも妻を守る為だったのか? そこがちょっとわからなかった。

命を賭けた最後のタイムリープの結果は…

これが最も切ないハッピーエンドか…確かに切ない!(T ^ T)
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