スガシュウヘイ

バタフライ・エフェクトのスガシュウヘイのネタバレレビュー・内容・結末

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

バタフライ・エフェクトは圧倒的にディレクターズカット版が好きだ。このラストが劇場公開されていれば、「史上最も切ないハッピーエンド」という宣伝でも文句はないし、スコア5だったかもしれない。

劇場公開版のラストでは、確かに一般受けはいいのかもしれないが、個人的にはパンチが足りない。よくある感じでまとまってしまっている。

ディレクターズカット版のラストがDVDに収録されているところから推測すると、おそらく監督自身もこっちのラストの方が本当は好きなんだろう。
劇場公開版は観客の好みに合わせたのか?それとも製作側から何らかの注文があったのだろうか?


過去の小さな変化が、現在で大きな影響を与えていく。しかし、過去に戻ってどんなに頑張っても、必ずどこかに綻びが生じてしまい、うまく行かない。その“綻び”が、なかなか想定外の場所から現れてくるあたりが、面白い。

どうしてもうまく行かない中、彼が最後に選択した決断とは、果たして!?

タイムスリップ系の映画としては、個人的に最高傑作だ。特にディレクターズカット版。


公開:2004年
監督:エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー
脚本:エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー
出演:アシュトン・カッチャー