みんと

かもめの城のみんとのレビュー・感想・評価

かもめの城(1965年製作の映画)
4.6
評判通りのとんでもない傑作だった!痺れに痺れた~!

脚本も撮影も音楽も、何よりパトリシア・ゴッジが素晴らし過ぎた。冒頭カメラが捉えた瞬間に息を飲んだ。えも言われぬ魅力に一瞬にして釘付けと言った印象すら。
当時14歳のあどけない少女が放つ尋常じゃないオーラはもはや天性以外の何者でもない。

印象的な小道具に印象的なシーンの数々は、人形、案山子、スーツ、雨、精神病院…と、数えあげればキリが無い。
とりわけタイトルにもある かもめ達の旋回と鳴き声は耳について離れない。

ジェームズ・ディーンを彷彿とする若いメルヴィン・ダグラスがまたカッコ良い!今となっては整えてないゲジゲジ眉毛は気になるところだけど。笑

閉鎖的な空間で起こる愛憎まみれの展開にグイグイ引き込まれ、あどけなかった少女がふと見せる色気とその成長ぶりが素晴らしくて、のめり込んで観てた。

ただ、はじめましてのパトリシア・ゴッジとばかり思ってたら『モラン神父』に出てたと言う…(全く思い出せないけど)

冒頭とラストの繋がりと言い、完璧過ぎる着地と言い、そしてジャケさえも もはや唸るほど。

何度も観たい!じっくり味わいたい作品だった。
みんと

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