シミステツ

真夜中の虹のシミステツのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.7
炭鉱で働くカスリネンは失業後に自殺した父のキャデラックに乗り旅をする。旅の幕開けまもなくあっけなく全財産を盗まれ途方に暮れる。残ったのはイカついキャデラックのみ。
キャデラックに浮浪者たちを乗せてくシーンはシュール。ある日偶然出会った女性とその息子とふれあう中で愛情を抱いていくカスネリン。服役する羽目になるも面会に来てくれて、結婚を約束。看守を殴り懲罰用独房に入るなどもあったが『ダウン・バイ・ロー』よろしく脱獄を図り、無事に結婚する。ショーケースを破壊してマネキンの服を着るみたいなシーンもすごくよかった。スポーツカーの自動開閉シーンもシュール。

旅の奇妙な出会いを描かせたらアキ・カウリスマキは唯一無二。