橋素電

ワールド・オブ・ライズの橋素電のレビュー・感想・評価

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)
3.5
CIAという特殊な組織を舞台にした一大スケールのサスペンスアクション

なんですが、この物語の根幹にあるのは「現場と管理職の不和」という社会人あるあるストーリーなのです

映画は中東に派遣されたディカプリオと 本国で情報収集や事務処理を担当するラッセル・クロウの両輪で進んでいきます

現場のディカプリオはいつ命を落としてもおかしくない潜入先で汗水たらして駆け回り「電話でブツブツ言ってるだけでいいから管理職は楽だよな!」とのたまい

アメリカ本国のラッセル・クロウは次々と問題が起こるディカプリオ周辺の火消しと根回しに追われ「現場はどうせ俺の辛さなんか理解できないよな」とため息

どうでしょう?社会人経験のある方なら 身につまされる事柄ばかりで ディカプリオかクロウかどちらかの境遇に必ず感情移入できると思います

どの国でも、どの業界でも、現場と管理職の間のイメージってなかなか共有できないものなんですよね
でも、お互いの仕事が融合して結果が出るラストはリドリー・スコット監督から全ての社会人へ向けたエールのように感じました
橋素電

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