雷電

プラネット・テラー in グラインドハウスの雷電のレビュー・感想・評価

4.7
クエンティン・タランティーノ監督が贈る「デスプルーフ」と同じ「グラインドハウス」の名を冠したもう一作。
当然の如くロバート・ロドリゲス監督指揮にタランティーノ監督も制作に関わっている作品。
つまり何が言いたいかというと、この時点で既に最高の作品っていうこと。
「デスプルーフ」と同じく極上のB級映画に仕上がっている。

前述した二人の監督による、やりたいことを全部やってしまおうという思いが全面に溢れ出た結果生まれたといっても過言ではないほどのやりたい放題作品。大人のおふざけを本気でやるとこうなるという、とても良いお手本。むしろ、本気でおふざけしているからもはやそれはおふざけなのだろうか、という変な矛盾に陥る。
ただ、そのはちゃめちゃ加減がこの作品最大の良さであり面白いところ。
でも悔しいけど、正直めちゃくちゃかっこいい。こういう作品が少なくとも映画界には絶対に必要だと確信できる。
あと毎回思うことだけれど、ロドリゲス監督とタランティーノ監督の作品ってなんでこんな人見つけれるんだろうっていうくらい、絵に描いたようなエッチなお姉さんがたくさん出てくるところが好き。チェリー・ダーリンもダコタもどっちも違う魅力があって本当に良い。でもこの作品で個人的に一番好きなのはJ.T.。ずっとBBQソースの味探求してるのも好きすぎる。自分もポークシャックにいってレッドアップル一本吸わせていただきたい。

冒頭で予告として構成されている「マチェーテ」がまさかその後にしっかり作品として制作されることになるとは、この時点で誰が想像できたのだろう。先に「マチェーテ」を観賞してしまっていた自分としてはようやくその原点に回帰できたという嬉しさがある。
「マチェーテ」も久しぶりに見たくなった。
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