てるる

プラネット・テラー in グラインドハウスのてるるのレビュー・感想・評価

3.8
タラちゃんロドちゃんが組んで2本立て映画製作。
そのうちのロドちゃん監督のゾンビ映画。
日本公開時は別々で上映されてたけど、今回初めてフェイク予告編付きのUSA公開バージョンを観た。
前に観た時よりも楽しめた気がする。

フェイク予告編では後に実際に製作されたダニー・トレホ主演の「マチェーテ」。

監督の自分の好きを詰め込みました的なバイオレンスとヒーロー、そして片脚マシンガールと注射器女医。

その「好き」が基本下品で悪趣味。
ドラマ「LOST」シリーズのサイード役の人が何故かキ○タマ集めが趣味で、そのタマが詰まった瓶が割れてそこに顔を突っ込んじゃうとことか、何の意味があるの?てシーンのオンパレード。

でもね、こういうの好きなんす。

トロマ作品のような、B級映画好きにはたまらないテイスト。
荒唐無稽でくだらない脚本。
スターではない俳優陣と安っぽい演技。
フィルム紛失しました的な演出。

これをお金かけてわざとやってるんだから恐れ入る。

ホラーだけど、怖さよりもコメディやアクションに特化したお祭り映画。

一応ブルース・ウィリスやジョシュ・ブローリンなんかも出てるけどB級ということを意識してる。
タランティーノも良い具合にクソ野郎な兵士を熱演してたなw
あとマイケル・ビーン出てるの何気に嬉しい。

そしてラスト!
アレって某ヴァンパイア映画のアレだよね?!と嬉しいサプライズも。

「プレデターズ」の時に思ったけど、ロドリゲス監督に変に真面目ぶった映画を撮らせてもつまらない。
こういう下品なエログロ変態作品でこそ彼の真価が発揮される。

現場でもアホなアイデア思いついたりして生き生きしてそうな姿が目に浮かぶ。

次回作は日本のマンガ「銃夢」を実写化した「アリータ:バトルエンジェル」が控えてる。
高校生のの頃にこのマンガがめちゃくちゃ好きで、何度も何度も読み直した。

その頃からジェームズ・キャメロンが映画化したいと権利を買ったことが報じられて早20年。
ようやく実現したけど、キャメロンは製作にまわり、監督はロドリゲスに。
本音としてはキャメロン監督に撮って欲しかったし、まともな作品なのでロドちゃんでホントに大丈夫?という思いはある。
でもとりあえず日本で実写化じゃなくて安心だし、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたいにハリウッドらしい改変があったとしても面白い作品になればいいなって思う。

もし「アリータ」が微妙だったとしても原作は最高なので是非皆さんに読んで欲しい!
僕の生涯好きなマンガベスト5に入るくらい好きなので!
てるる

てるる