TakahisaHarada

転校生のTakahisaHaradaのレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
4.0
入れ替わりだけでほぼ2時間だけど、主演2人(小林聡美、尾美としのり)の演技がすごくてあっという間に終わった感じだった。
男女が入れ替わるだけじゃなく、一般家庭の一夫と裕福な家庭の一美っていうカルチャーギャップもある。中学っていう色々微妙な時期が描かれてるのも良い。

特に急にガサツになる一美の描写が面白くてめちゃ笑った。中身は一夫の設定に慣れすぎて、福山へ向かう電車の中で一瞬女っぽく振る舞うシーンでハッとしたぐらい。

今も昔も入れ替わったらまず乳揉みなんだなーとか、一応飛騨と尾道ではあるけど坂とか段差の多い地方の描き方が似てるなとか、男子を懲らしめて同性に支持される一美(中身は一夫)とか、「君の名は」も思い出しつつ観てた。

色々探ってると言いつつ元に戻ろうとする努力が見えない一夫とか、福山に一美の友達(ヒロシ、アケミ)が来るくだりさすがに雑すぎない?とか引っかかるところもなくはない。
メスガキ・オスガキとか、(勘違いだったけど)おばあちゃんを殺虫剤で殺しちゃうとか、今だったらさすがにないだろうなという言い回しとか描写があるのも面白い。そもそも今だったら男はこうあるべき、女はこうあるべき、の時点で無理か。

2人が元に戻れた後も良かった。あんな感動的な立ちション初めて見たし、出切るまで見せるの笑った。というか今考えると尿意は一夫の意識についていって移動してたってことなのか…笑