のーのー

転校生ののーのーのレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
-
初鑑賞。フィルム上映で見れてよかった!
入れ替わった意識を主体として見るか肉体を主体として見るかで、わかりやすいファンタジーとしても普遍的な青春ドラマとしても取れるのが面白かった。ラストシーンはその2種類の解釈がごちゃ混ぜになるような巨大な感動があった。
階段を駆け上がる二人を通過する電車の車両の隙間越しに映すショットは、映画があくまで静止画の連なりであり、その中でしか息づかない時間が封じ込められているものだと改めて認識させられて衝撃だった。そういった意味で、一美は少女である時間と別れる覚悟ができているけれど、時間を永久に残すこと(=映画を撮ること)に執着しているのは一夫のほうかも知れないと思った。
一美が親しくなったばかりの女子を仲間として信頼し助けを求められるのに対して、一夫はつるんでいた男子生徒達との仲間じゃなさを認識してしまうのが対照的で切なかった。
のーのー

のーのー