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ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかたのtoshiのレビュー・感想・評価

3.4
パイが沢山出てきますが、飯テロ映画ではございません。

ケリー・ラッセル演じるアメリカ田舎町のパイ屋でウェイトレスとして働くジェイ。彼女には束縛とDVに悩まされるジョン・トラボルタ似の夫アールが居ます。そしてある夜お酒を飲まされて行った行為で妊娠。嫌いな夫の子供を宿してしまい病院に出向きますが、そこで担当医となる川平 慈英似のポマター先生と恋に落ち不倫関係を続けます。束縛、DV、妊娠、不倫と泥沼なキーワードが揃う本作。決しておいしそうなパイが沢山出てくる内容とは程遠い作品でございました。ジェイ、アール、ポマターの3人の結末は・・・。

夫アールの与える不快感は見応えがありました。車のクラクションとか、一つ一つの行動が非常にイライラさせて正に悪い旦那です。また不倫相手のポマター先生はイマイチ煮え切らないというかはっきりしない行動が多く、それは優しさゆえなのか、でもこれまたイライラさせます。

ジェイの同僚ウェイトレスやお店のオーナーに対しても視点を置いたシーンもあり、意外と丁寧に作られている印象です。

ラストはジェイの言葉により一気に解決に向かいますが、常に男というのはだらしなく、女はやっぱり強いんだなぁと思いました。

エンディング曲にもなっているジェイがパイを作りながら歌うパイの歌が優しすぎます。そしてケリー・ラッセルが非常に美しいです。
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