陰謀論者X

宇宙空母ギャラクティカの陰謀論者Xのレビュー・感想・評価

宇宙空母ギャラクティカ(1978年製作の映画)
3.0
小学生の時にテレビ放送されていたドラマ版を見ていました。1977年公開のスターウォーズの世界的成功を受けて作られた二番煎じではありますが、ギャラクティカや艦載機のデザインがカッコ良いんですよね。子供心にはお話はどうあれこのデザインにかなり惹かれていました。

遥か銀河系の彼方。地球から移民した人類は12の植民星を持ち繁栄していたが、機械生命体サイロンとの7000年(❗️)にも及ぶ終わりなき戦いを繰り広げていた。

和平交渉に浮き立つ大統領たち首脳陣だったが、裏切り者によってサイロンの罠にハメられ旗艦を含む5隻中4隻のバトルスター級宇宙空母を沈められるところから物語は始まります。陳腐な罠にハメられた後も正常な判断が出来ず艦とともに沈むブッシュそっくりな大統領がバカすぎて笑えます。

植民星の生き残りを乗せた小型宇宙船を含む大船団で、古文書にある人類始まりの星・地球を目指すのですが、途中の道すがらのエピソードがマジでどうでもよい内容ばっかりでウンザリします😅(空襲で愛犬を失った子供のためにプレゼントしたロボット犬があまりにもグロテスクだったり💦)

言うても特撮シーンは粗が目立つし、お話も盛り上がりというものに欠けるので見ていて中だるみ感が凄いですが、たびたび「そんなワケないでしょ❗️」と五月女恵ばりの突っ込みをしたくなる笑いのシーンがたまに差し込まれるのでそこはネタ映画として評価出来ます。

サイロン兵の外観はモノアイが左右に行ったり来たりする目で全身銀ピカのスーツデザインもSWのストームトルーパーよりカッコいいなと当時は思ったものですが、このサイロンの首領が悪知恵が働くやつで昆虫型宇宙人を操ってまた人類軍を陥れる回りくどい罠を仕掛けてきたりします(笑) 

サイロンの悪巧みを悉く看破するアダマ司令官が渋くてカッコいいリーダーですし、艦載機のパイロットもSWほどのキャラ立ちはしていませんが、白人と黒人の掛け合いが非常に良い感じです。個人的には少しぽっちゃりしたブリッジのレーダー観測オペレーターちゃんが可愛いなと思いました😁

それと見ていて改めて気づきましたか、宇宙空母と強力な艦載機、そして艦内に多くの民間人を乗せて故郷を目指すというプロットは後の「超時空要塞マクロス」がかなりインスパイアしておりますね。迫り来る敵機を投影したレーダー表示なども劇場版マクロスのオープニングバトルで同じものを見ました。なるほどなぁ〜と。
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