真田ピロシキ

ワイルド・スピード MAXの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)
3.3
一つも見たことなければ興味もない映画シリーズを適当に見てみる実験。車は持ってますが軽だし1週間に1度仕方なく運転するのがほとんどなのでよく知りません。車が爆走するだけのイケイケ映画だと思っていてミシェル・ロドリゲスが主演じゃんヒャッホーと盛り上がっていたのにロドリゲスは早々に消えてショボーン…サスペンスフルな復讐劇をされても君達が誰なのか存じ上げないからどういう顔をすればいいのか分からないの。実を言うとポール・ウォーカーの事すら亡くなった時に初めて知ったほど馴染みがなかったので話は視野見(勝手にふるえてろ)状態です。

しかしこの映画の主役は車ですよねクルマ。意外と少ないながらもクルマが走る時は目が釘付け。現実では出来れば運転したくないですがドライビングゲームは結構好きで本作のカーアクションはその手のゲーム好きなら堪らない荒唐無稽な豪快ドリフトやクラッシュがワンサカ。現在は完全にストーリーを排し自由に走ることに特化された『バーンアウトパラダイス』を楽しんでいるので「ナビなんか知るか。自力でショートカット探したらあ」な展開には脳内のニトロが燃え滾る。冒頭の横転するタンクローリーの間を駆け抜けるシーンなどはバンパラですらお目にかかれない奇天烈さで、気負いなく臨んだために1人下手な吹き替えがいても特に気にすることなく見られてたまには守備範囲外の映画を見るのも良い。でもやっぱりストーリーはいらないのでほぼカーアクションのみで構成されているという伝説の映画『バニシングin60』をどうにかして見たいものです。