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電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ! ホウホウ! 香港大決戦のtakのレビュー・感想・評価

3.0
ゲキレンジャーが放送されてた頃、僕は子供以上にこのシリーズにどハマりしていた。それはカンフー戦隊だったからと言うだけでなく、数々のカンフー映画やスタアたちへのオマージュ、リスペクトに溢れていたからだ。拙ブログで「ゲキレンジャーのルーツを探せ!」なる誰もが呆れるような記事を書くことになる。

https://blog.goo.ne.jp/tak-anakin-skywalker/e/df565a0974957621abebdd1207a3cc8d
これも映画愛ゆえ。

さて、この電影版。戦隊シリーズ劇場版では初の海外ロケで、カンフー映画の名作迷作を世に送り出した香港のショウブラザースも製作に関わった。サマーシーズンに封切られた劇場版なので、テレビシリーズでは後半に出てくるブルーサ・イーや拳聖たち、スキルアップする過激気は登場しない。今でこそ戦隊ものやライダーの劇場版は、複数作品のコラボや総出演する豪華さ、シリーズ集大成のストーリーが売りだが、この頃はまだシリーズ番外編の位置付け。

香港のメディア王ヤンは、奇妙な転送装置を使い世界各地から格闘技の腕利きを呼び寄せていた。ゲキレンジャー3人と臨獣拳のリオとメレも香港に転送された。集められたツワモノたちは「武術会」のトーナメント戦に参加。主人公たちは順調に初戦に勝利。その晩の宴に主催者ヤンが現れる。彼にはある陰謀があった。ゲキレッド、ジャンは潜入捜査官のラオファンと共にその企みに立ち向かう。

格闘家を集めた武術会と言う趣向、その裏で企てられる陰謀を暴く潜入捜査。ブルース・リーの名作「燃えよドラゴン」へのオマージュなのは言うまでもない。格闘家たちの気を集め、機械仕掛けの最強戦士になろうとするヤンは、鉄の爪を付けて戦う「燃えよドラゴン」の悪役ハンのイメージだ。また、短い場面ではあるが、トーナメント戦は異種格闘技戦の趣で面白い。これはムエタイやヨガ使いも出てくるトーナメント戦が登場する「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」が元ネタであろう。ラストにブルース・リーの銅像が映されるのは先達への敬意。

この映画の見どころは、ラストの巨大化戦。ゲキビーストが流派を超えて、呉越同舟獣拳合体するクライマックス。ヤンが操る6本腕の巨大メカは阿修羅のイメージ。小野真弓やインリン・オブ・ジョイトイの登場は、子供と一緒に劇場を訪れるお父さんへのご褒美wwあ、僕はメレ様(平田裕香)ファンでした。
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