Yukiko

クロッシング・ガードのYukikoのレビュー・感想・評価

クロッシング・ガード(1995年製作の映画)
4.0
2019年1月30日
『クロッシングガード』1995年制作
監督、ショーン・ペン。

6年前、フレディ(ジャック・ニコルソン)の幼い娘
エミリーが交通事故で死亡。
現在、加害者のジョン(デヴィッド・モース)は刑務所を
出所。しかし、未だに罪の意識に苦しむ。
被害者の娘の父親フレディは、愛する娘を亡くし、堕落した
日々を送っている。
妻とも離婚。
フレディはジョンを憎み、刑期を終えて出所するジョンに
復讐を考えていた。


現実的な話だ。
被害者の娘の父フレディ、母メアリー、加害者のジョン、
その御両親、ジョンの恋人、それぞれの気持ち、胸の痛み。

もういいじゃないか、罪は償ったんだし…とも思うが、
しかし、フレディにしてみれば、亡くした娘と共に、
娘もいるメアリーとの3人の家族の幸せを失ってしまった…
交通事故さえなければ、ジョンが憎い!という気持ち
よく分かる。

しかし、いつまでもそこに心を置いていては…
人生はまだまだ続くのだし。
いつ、どのように気持ちの整理をするか?

私も車との接触事故がある。
横断歩道を自転車で直進しているところを、急に左折
してきた車と接触事故。
ウィンカーを出すのは曲がり出してからのそのママさん
運転手に怒り爆発の私だった。
後ろに小さい女の子が二人乗っていた。
その女性ドライバー、逃げた!
その場からいなくなった。
警察に届けたけど、結局見つからない。
子ども二人はママが当て逃げしたのをジッと見ていた
だろうに。

私もなかなかその時のことを忘れられない。
体が丈夫なので、1週間の左側マヒで済んだけど、
気持ちがね、恨むとかじゃなく、割り切れない思い
が残っている。

そんなことを考えながら、この映画、フレディ、ジョン、
メアリー、ジョンの御両親、ジョンの恋人、それぞれに
気持ちを重ねつつ映画を観ていた。
丁寧に心理描写をしている。
胸にジンとくる内容だ。
Yukiko

Yukiko