らんらん

肉体の盛装のらんらんのレビュー・感想・評価

肉体の盛装(1964年製作の映画)
3.5
主演は佐久間良子
1951年「偽れる盛装」のリメイク作、カラー作品

【あらすじ】
京都で芸者をしている君蝶(佐久間良子)は美人で人気者だが
ドライな性格で客の男(南都雄二)からお金を絞り切るとあっさり次の男(西村晃)へと乗り換えていく

主なエピソード
母親(丹阿弥谷津子)が家を抵当に入れてしまい、そのお金の工面をするためにお茶屋のライバル女将(楠田薫)の旦那(山茶花究)を誘惑しお金を引き出そうとする
山茶花究に目をつけたのはお金持ちの旦那というのもあるが
楠田薫に格式が違うと侮辱され、その息子(江原真二郎)と自分の妹(藤純子)の結婚を断られた意趣返しみたいなところもあったり

抵当のお金の工面のため、家で寝たきりの妹分の芸者のため、どんなに苦しくても妹だけは芸者にさせないため、君蝶はしゃかりきに働いていくのですが悪いことばかり重なっていく、、、

【感想】
こないだ1951年版を見たのでその比較で言うと
ほぼオリジナルシーンのない忠実なリメイクになってると思う
ただラストシーンがちょっと違うのかな、君蝶の行先の踏切は降りていて、妹たちの行先の踏切は開いていくって感じ

主人公の佐久間良子は、、、清純ヒロインじゃない姿を見るのは初めてかも
ハマり役すぎた京マチ子と比較しちゃうと落ちるけど意外と好演、したたかな感じか良い
マチ子様と違い往復ビンタは習得していない

母親役の丹阿弥谷津子は、、、若くて綺麗!現役で通用しそうw 1951年版ではおばあさんみたいだったもんね

妹役の藤純子は、、、これもなかなかイメージにない役、ふつーの女の子な藤純子
周りはみんな着物姿で髪の毛も結ってるのに、藤純子だけは普通のセーターにスカート姿、自転車で通勤する姿なんかもレア

まとめ!
ほぼ忠実なリメイク作なので1951年版とどちらが良いかといった点では好みの問題かなと
カラー作品で見たい方にはこちはのほうがオススメか
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