男の子の演技がとてもリアルで、子供のただまっすぐな気持ちも、母親の様々な気持ちも分かるからとても切なくなった。
家族と日本で暮らす自分には、映画を通してこの話を聞かなければ、想定出来ない部分もあった。現実に迫る部分は悲しく、思い出すのも辛く、こちらも観ていて苦しくなる。
でも、この子のまわりがお父さんを含めあたたかくて、まっすぐ前に進んでいて、そこでも涙がほろほろと零れた。
忘れもしない、二学期が始まって間もない頃、朝の支度をしながらニュースを観て愕然としたこと。映像が本物なのか信じられなかったこと。
それから時は経ったけど、昔の映画を観ていると当たり前にそこに映っていたりして、その度にニュースの事を思い出す。
ただ悲しい記憶のままでいるより、本作を通して違う感じ方が出来るようになって良かったな、と思える作品でした。