RyukiW

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのRyukiWのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

テロにしろ、災害にしろ、被害者も辛いが、残された人々もまた辛い。毎度のテロ、災害で多くの残された家族や人々は今でもきっと苦しんでる。
それを乗り越えていく少年の話。 少年の鍵穴探しの旅、間借り人のおじいさんとの微笑ましい描写。
そして距離が生まれてしまっていた母親との関係の修復が、一番の見所だった。
まさか、母親が、少年の訪れる家をすべて先回りしていたとは。子供は、親の偉大さをほとんど知らないのかもしれない。
序盤の、少年の母親に対する言動に苛立ったひともいるみたいだけど、彼が障害持ちなのと、衝突があったからこそ際立つラストシーンを考えると、全く映画的には問題はない気がする。

最後に、苦手だったブランコに乗れたとこ、悩んでいた父をワールドトレードセンターの上に着地させたこと。確かな希望と前進が見えた。

タイトルの、ものすごくうるさくてありえないほど近いものは、母親だった説とか、少年が、乗り越えるべき困難だとか、9.11のような身近な事件だとか色々な説があるけど、真相はわからない。

オスカーを演じた少年の演技、そして、サンドラ・ブロックの優しさ溢れる演技には感動。
なんといっても、リトルダンサーや、愛を読む人、めぐりあう時間たちでも知られる、スティーブンダルドリーは名匠。
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