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ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのnnmのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます


9.11で父親を失った少年が父親の遺したものを探していろんなひとと出会う話。オスカー役のトーマスくん、とても類まれなる顔面をお持ちの上に本人の聡明さがオスカーにぴったり。あと演技がうますぎる。彼の瞳はよく物語る。オスカーのキャラクターがいい味出していたな~生意気なガキなんだけどまっすぐでちゃんと子どもらしくて。なんとなくペンギン・ハイウェイのアオヤマくんに似たものをかんじた。賢くて勇気があって苦手なものもあるけどがんばれる子。
父親が遺した(と思いこんでいた)鍵の鍵穴を探してさいしょはひとりで、途中からふたりで旅を始めるわけだけど、彼と同じようにテロの悲しみを負っている人々にたくさん会ってそのだいたいがいい人だったってすごいことだなあ。ひとりの少年を通してテロというテーマをみたんだが、やっぱり子どもにもトラウマみたいなかんじでずっと残り続けるしそういう人がたくさんいるんだなって現実がちょっとわかった気がした。現実じゃないんだけど。
ビルにいたのがママだったらよかったのに、みたいな台詞がつらかった…それだけパパを慕っていたぶん悲しいのはわかるんだけどさ~~でもママもブラックさんを訪ね回っていたのはなかなかびっくりした。それまで無力な母親みたいな残念なイメージの印象が強かったけどここで母の愛の強さみたいなのが見れて感動した。
大切な人を失うこととかその周りの人がどんなふうになっちゃうとかそういうことをかんじてなんかよくわからないところで泣きまくってしまった。でもオスカーはパパのことをとりあえずは乗り越えられたのかな、よかったと思いますね。いい話だったな~
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