ふぃるま

フックのふぃるまのレビュー・感想・評価

フック(1991年製作の映画)
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おそらく、人生で初めてオールナイトで観た映画。

その昔、週末の土曜日は深夜も映画館を開けて翌朝までオールナイト興行をやってました。今と違うのは○○監督特集とかゾンビ大会みたいな特別なものではなく、通常の営業の延長でやっていたところ。
なので、同じ映画をずぅーっと朝まで上映していた。

当時は完全入れ替え制などなく、お昼の通常の上映回でも続けて観られたし途中入場もできた。ついでに言えば立ち見もありました。

勿論、地域や劇場によってシステムや料金などは違ってたと思いますが、私の知ってるのはそんな感じ。

終電を逃した、映画を観たいわけじゃない(だろう)おっさんが入ってきたりしてね。3回目、4回目の上映なんてみんな寝てたり(笑)。

先行オールナイトなどもあって、これは新作の公開前に行われるもの。大体公開一週前の、土曜日の夜に上映されていた。1日でも早く観たい映画なんて、これに行きたくてねえ。でも18歳未満は入場禁止だったから高校時代とかは我慢するしかなかったなあ。


この映画もスピ好きな友人と先行オールナイトで観た。

一度目の上映が終わった後、折角のオールナイトやし続けて観ようということになりました。
もともとそのつもりであり、手塚先生も弁当持参で『バンビ』(『白雪姫』だったか?)を一日中観たとか聞いてたし、座ってるだけやし行けるだろうと。今思えばこれが失敗だったのだ。

いくら映画が好きだとはいえ、2回続けて都合4時間同じ映画を観るのはきつかった(笑)。
寝ようかと思ったけど、音はデカいし椅子は硬いしで、到底寝られない。

2回目の後、二人ともやっぱ無理となって劇場を出ましたが、夜の2時頃に開いてる店などなく始発まで街を彷徨い歩くことに(笑)。

1回目の後ならまだ電車も動いてたんですがねえ。
思えば1度目の上映の後、みんなゾロゾロと帰って行ったのはそれが理由だったのだ。

なんか疲れた印象しか残ってないです(笑)。

そうなんです。この映画の内容に全く触れてないのは、ストーリーよりもしんどかったことしか残っていないからなのだ。

スピルバーグが作るピーターパンということで期待して観たらさほどでもなかったというか、それほど出来も良くなかったという印象。

しかも調べると、この映画を上映してた時期、私土日とか関係ない仕事してたはずで、ホンマにこの映画やったっけ? とかも思う次第(笑)。

夜が明ける頃に駅に向かう足取りは重かったです。
自分の映画への愛情を疑った夜でした(笑)。
ふぃるま

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