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囚われの女のryoのレビュー・感想・評価

囚われの女(2000年製作の映画)
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女の子たちがビーチで生き生きと寛ぐ魅力的な映像。
その中でも目を惹く、影があるような、読み取れない表情を魅せる女性。

そしてサスペンスチックな音楽とともに、その謎いっぱいに映るアリアーヌを愛する為に、様々な疑いをかけ、自らその牢獄の中に囚われていく。

そして劇中は色んな解釈がありそうな空気感でいっぱいだったが、よく分からず謎だらけ。
カルメンはファムファタールの象徴?アリアーヌのあの謎さは、現実なのか?
何故、寝ている間にしか、関係を持てないのか。目の前で自ら動いている分かり合えない他人であるアリアーヌを受け入れられないからか。。
最後に、しっかり互いに認識した状態でキスをかわした後に、アリアーヌとシモンはそれぞれ何を感じたか。

女性を自らの理想の中に囲い込み、そしてその自ら作り出したイメージ、表象としての女性像に囚われていく男。
それは必ず失われる幻に思える。
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