Chie

ショーシャンクの空にのChieのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0
●どこにいても希望を持てますか。

○あらすじ
無実の罪で無期懲役になった主人公は、刑務所内で様々な目に合いながらも希望と友人たちを見つけていく。はたして、刑務所にいる現実のどこに希望を見つけていくのか…という話。

■感想
往年の名作に挙げられる作品。ジャケ写でもっとずーっと古い映画かと思いきや、大好物の1990年代の作品。これは見るしかない。

話としては、よくあるのかもしれないけど、さすが90年代。奇をてらわずに直球勝負。近年の変化球の技術もすごいけど、丁寧に投げる高速ストレートの強さがありました。

主人公に見覚えがあると思ったら、この作品と同じ1994年の「星に想いを」を2週間前に見ていました。どちらも主演をつとめているティム・ロビンスの笑顔…素敵ですね。すっかり大ファン。モーガン・フリーマンは言わずもがなという感じ。

「星に想いを」の方は、惚れた彼女とハッピーエンドを迎えるまでの話だったので、こちらでは美人妻が不倫して、その妻と不倫相手の男を射殺した罪に問われる話だから、なんだか妙に繋がってしまった笑

「コンパス」が印象的に出てくるけど、人生で迷ったときに「どこに行きたいか」を探すのって難しい。

だから、それを示してあげて「どう行くか」だけを考えるように導く。それって実はとても難しくて、大きな救いなのではないかと思います。

高校時代に聖書の先生が名作として「ショーシャンクの空に」をあげていたけど、ちょっとそれは皮肉だったな…笑 ここに出てくる所長は聖書が大好きだけど、そこには他人を思いやる気持ちも救いもなかったから。まぁでも、宗教で戦争もおきるわけで、その辺はなんとも言えないけど。

骨太でストレートなメッセージがずしんと芯に残る。この作品に出逢えて良かったです。

115本目
Chie

Chie