しゃおりん

ショーシャンクの空にのしゃおりんのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.4
レッドが言ってた、
「最初は(刑務所の)柵が恐ろしい。しかしだんだん慣れてくる。最後には柵に頼るようになる。」何だかずっと刺さってて。
50年ショーシャンクで過ごしたブルックスにとって刑務所は彼の家みたいなものだったのかな。彼は刑務所での生き方っていうのをちゃんと分かっていたようだったし、50年も暮らした所をいきなり放り出されても、それは一般的には幸せなことでもブルックスには馴染みのない土地に一人ぼっちにされるのと一緒だよね。50年も経ってたことで時代も大分変わったし、すべての動きが速いっていうことがどんなに心細いかと想って泣けた。
最初はなんて最悪な看守なんだ!とそれこそ憤慨してたけどストーリーが進むうちになんだか自分までいかにここに馴染んで生きるか、楽に生きられるかって考えてしまって施設を管理する人たちの汚さなんて考えられなくなってしまっていたのもこの映画のすごいところだと思う。
そんなことを思ってた矢先に主人公が脱獄しちゃって、希望を持つって偉大なことだと思った。強い。