やわらか

銀河鉄道999のやわらかのレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
3.8
目黒シネマ「なつかし夏のアニメ祭り 銀河鉄道999」で、「さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-」で鑑賞。
 
自分は「さよなら~」は昔劇場で、本作もビデオか何かで何度か観ている筈だけど、テレビシリーズも含めて記憶がごちゃごちゃになっていたので、今回あらためて2本を連続して観れて整理できた。
 
こうして観ると、映画版は鉄郎の物語というよりメーテルの物語なんだなと思ったな。マンガやテレビシリーズは主に鉄郎視点でのSFっぽいショートストーリーの集合という印象だったけど、劇場版はメーテルというキャラクターの背景を使ってシンプルな一本のストーリーにしている。
 
そもそもの話として、原作やテレビは「水戸黄門方式」の基本一話完結で、停車した星単位でエピソードが発生するけど、劇場版は2時間のストーリーにまとめられている。原作の(スタートレックにも通じる)「宇宙に不思議な星がいっぱいある感」がないのはちょっと寂しい。
 
その物足りない分を、ハーロックとエメラルダスの客演で埋めている、という感じかな。特に一作目は、そのスターシステムが上手く機能しているのでやはりワクワクできるし、音楽と主題歌が素晴らしい。しっかりと声に張りがあるタケカワユキヒデさんはやっぱりいいよね。テレビ版も担当した青木望さんの劇伴らしい曲もステキ。
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