おたしん

フィッシャー・キングのおたしんのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
3.6
テリーギリアム作品。
万人受けではなさそうだけど楽しめました。
前半飽きそうだったけど段々引き込まれてく感じ。

ジャックが襲われるシーンから世界観ガラッと変わった。
急すぎて一瞬ついていけないほど。
種類は違えど堕落した男たちの友情物語かと思ったらパリーのストーリーが暗く重いものだった。
あとで分かったけど妻が撃たれるシーンは結構衝撃的で赤い騎士の妄想が見えるだなんてヤバい奴だと思ったのを反省したい。

そしてジャックは酒浸りになりながらも責任を感じて助けようとする心の持ち主ってところがいいよね。
まあ他人の人生を悪い方向に変えてしまったって思うとそうせざるを得ないか。

病院のシーン『12モンキーズ』っぽいなって思った。
同じ監督だからなのかただ雰囲気が似てるからなのか分からないけど。
赤い騎士から逃げて丘に登ったとき何故か青空が合わないなって感じた。
曇天がしっくりくるような気がしちゃう。
だんだん話が進むにつれて青空がいいなって思うことになるんだけど。笑

ホチキスで裾上げするの好きだったし中華料理店はカオスすぎて笑ったw
気味が悪いほどお似合いのカップルっていうアンの意見に同意でした。

クセ強いなーって思ってたのにいつの間にかしっかりラブストーリーになってた。
リディアの家の前でのシーンなんてキュンキュンです。

それでもやっぱりトラウマは消えず。
また悪夢が始まる。
ここでまた友情物語に変化。
ジャックとパリーはお互いに助け合える存在。
過去も何者なのかも気にしないこんな関係こそ友達なんだなって思いました。

ラストの裸で夜空を見上げてるシーンは清々しいほど最高でした。


やっぱりロビンウィリアムズの演技すごい。
本物のホームレスみたいだったし全裸で飛び跳ねるはっちゃけ具合もトラウマに怯える姿も。
再入院したときの瞬きの少なさには驚いた。
ジェフブリッジズは若くてハンサム!
横暴だけど根は優しいみたいなギャップにやられちゃいますね。
おたしん

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