ねむ

悪魔の手毬唄のねむのレビュー・感想・評価

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)
3.3
ジャケットの日本人形が怖すぎて生涯観ることはないだろうと思っていた作品。
邦画好きの友人からゴリ押し無理強いされ口をへの字に曲げたまま鑑賞しました。不本意…。
つかれた…。

もうオープニングのキスシーンすら怖い。
(鈍器でぶん殴られるのかなとか勝手に想像してしまった
タイトル字も髪を振り乱した着物の若い女の子も怖い。
村の名前の由来も怖い。
なんでそんな理由の名前をつけるんだよ。。
もっとあるでしょ、可愛いのでもなんでも。。
怖くなりそうなシーンに変わるたびにとりあえず目を反らして様子見てから直視した。

村人のリアクションもいつ怖い方に切り替わるかわからなかったので始終ビクビクしてしまった。
これ、本で読む方が耐えられるな。

もっとすごく古い映画だと思ってたけど出てくる車も可愛いし、若者達は思っていたより意外とリベラル。
殺害現場があと1ミリでコントなのバランス凄い。
いや、凄惨なシーンだよね。笑っていいの?
殺害シーンは凄惨でした。
それに被害者の母と敵対する親父のやりとりが激情のみでなくやたらと文学的で軽い衝撃を受ける。
あの状況であのやりとり凄すぎる…。
勝新兄が1番渋かった。
恰幅のよい人がかっこよかった最後の時代を感じた。

途中、次の被害者が出る瞬間まで怖くて疲れたのでウト…としてしまいハッとしたらまさに惨劇の真っ只中。
誰かと顔隠しながら指の隙間から観てギャー!って楽しむやつ。
結論、ギリ観れたけど 余程の説得とプレゼンがないとこれ系を進んで観ることはないだろう。
ビビりですみません。
ねむ

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