2009年公開当時、この映画の中でフィクションとして描かれたはずのスーパーフレアは、しかしその後に、NASAのケプラー衛星の太陽型星の観測により、起こりうる事実として発見された。
スーパーフレアによる人類絶滅を50年前に予言した少女の残したメッセージを謎解きする映画だが、この映画そのものが、現実の世界に起こりうる事実を予言していたというのだから、ショックとしか言いようがない。
電気に依存した私たちの生活に警笛を鳴らすかのような、映画冒頭の宇宙から地球を見下ろすシーンは、まさに神の視点に思えて仕方ない。
映画のラストは陳腐だが、そんなことはどうでもいい、もう他人事じゃないこのエンディングは、どんなパニック映画よりも衝撃的だ。