夢から覚めたら妙に胸が高鳴っていること、初めて見たはずなのに既視感を覚えること、誰もが抱いたことあるだろうそんな感情をピースにして、美しく組み上げた作品。
心にぽっかり開いた穴は、気付いたら日々のあれやこれやに埋められていく。空白と手を繋ぎながら歩いていたはずなのに、気付いたら何も握っていない。
風が吹くように、感情が漂っている。私たちは、漂う感情の波に浮いたり沈んだりしながら、流れるように呼吸をしている。そんなことがあるのだろうかと考えている私の気持ちは本当だろうか。
恋をするというのは、説明つかないものも全部ひっくるめて受け入れるようなことで、瀧と三葉の二人が受け入れたから、この物語が立ち上がったんだよなと、ただただ涙腺が緩み放しでした。
観てよかった。諏訪湖に行ってみたい。