LEONkei

サクリファイスのLEONkeiのレビュー・感想・評価

サクリファイス(1986年製作の映画)
3.8
キルケゴールは言った『絶望はまた別の意味で一層明確に死に至る病なのである』。

絶望が死へ導くのではなく、絶望は人を生ける屍にする。

現実を受け入れず逃避する可能性の絶望と、現実的選択肢の存在しない必然性の絶望。

ニーチェは言った『事実と言うものは存在しない。存在するのは解釈だけである』。

灰色の空を赤く染める炎は恐怖心を煽り、天をも突き抜ける黒煙は不安心の昂揚。

目の前の事実に怯え混乱と動揺に苛まれてるのは、自らの生み出した解釈でしかなく絶望に満ちた憂惧..★,
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