ガブXスカイウォーカー

スペース カウボーイのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.7
衛星軌道上で旧ソ連の通信衛星「アイコン」が故障し、引退した宇宙飛行士と技師たちが修理のために引っ張り出されると言う基本アイディアが面白い。クリント・イーストウッド(当時70歳)、トミー・リー・ジョーンズ(当時54歳)、ドナルド・サザーランド(当時65歳)、ジェームズ・ガーナー(当時72歳)が老体に鞭打ち、若い連中にバカにされても軽口を叩きながら訓練をがんばる姿はカッコいいのだ。

だが上映時間130分は長い。宇宙へ上がるまでがダラダラし過ぎなので、もっとテンポ良くして、100分以内にまとめてほしかった。

とは言え、今作のシャトル、通信衛星「アイコン」、そして宇宙空間のVFXは高レベルだ。実は通信衛星「アイコン」には冷戦時代の負の遺産ともいうべき秘密が隠されており、クライマックスは盛り上がる。なんと今作はSFサスペンスだったのだ。果たして4人のジジイの運命は?

今作はいくつになっても老いを認めたくないジジイ達の反骨心と意地を描いた良作であろう。いつか僕もこんなジジイになりたい。